|

花好きの祖母の影響で庭には季節ごとに色とりどりの花が咲いていました。
赤や白のチューリップ、紫のクロッカス、パンジー、オレンジのポンポンダリア・・・
1〜2輪を摘んで花びんに挿して仏壇に供えるのが幼い頃の私の楽しみの一つだったことを思い出します。
花の仕事に携わるようになって思うこと。それは、大きな壺にたくさんの花を生けるよりも1輪の花を生けることの難しさです。1輪の花でも茎の長さ、角度、向き、バランスの違いで形は何とおりにもなります。そのすべてが調和したときその花をより美しく生き生きと見せることができるのです。いけ花を通して「花と対話する」ということを学びました。花とまっすぐに向き合い、花の気持ちになり、時には花に教えられながら生けると花も自然とそれに答えてくれます。
花を生けることで心が穏やかになり、花を愛でることでやさしい気持ちや思いやりの心が生まれます。
気楽な気持ちで1輪の花を飾ることからはじめてみてはいかがでしょう。
心とのコミュニケーションの第一歩として。
清水康恵 |